モニターを見るだけで認知症かどうかわかる 新検査システムが保険適用に
モニターを見るだけで認知症かどうかを診断できる認知症検査システムのアプリ「ミレボ」が注目を集めている。開発に関わった大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学の武田朱公准教授が、日本抗加齢医学会主催のセミナーで講演を行った。
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「ミレボ」は、日本で初めて薬事承認を受けた認知機能を評価する検査プログラム。早ければ春から全国の医療機関で、健康保険適用で受けられるようになる。
「従来の認知症スクリーニング検査が抱える課題を解決したものになります」(武田准教授=以下同)
物忘れなどで認知症を疑い、病院を受診した場合、最初に行われるのが認知症のスクリーニング検査だ。認知機能が低下しているかどうか、低下の度合いはどれくらいか、を調べる。
一般的に用いられるのは、国内外の認知症のガイドラインで推奨されているMMSEや、日本で開発された長谷川式認知機能検査。MMSEでは、「今年は何年ですか」「ここは何県ですか」「100から順に7を引いてください」「(時計を見せながら)これは何ですか」といった全11問の質問を、医師が被験者に投げかける。全て回答するまで15~20分ほどかかる。