著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人間はウソを見抜くことができる生物なのか? 正答率は65%弱

公開日: 更新日:

 この事実をもとに、エクマン教授は、ありとあらゆる顔のデータを取り、人の感情を十数種類に分類しました。そして、研究を重ねた結果、100%に近い確率で、ウソを見破れるようになったのだそうです。

 裏を返せば、膨大なデータをもとに、かつ極めて長い時間をかけて研究をしない限り、人のウソを見破れない。一朝一夕でできることではないわけですから、「この人はこういう人だよね」と安易な判断は危険なのです。下手な経験だけでは、人間を見抜けません。

 であれば、私たちがすべきことは、「人を見破る練習」ではなく、「バイアスをかけずに人を見る練習」でしょう。

 確証バイアスという言葉がありますが、人間は自分の思い込みに都合の良い情報だけを見る傾向があります。B型は変わり者だと信じている人が、相手のちょっと変わった言動を見て、「やっぱりB型だね」などと言うのは典型的な確証バイアスです。

 こうしたバイアスにとらわれてしまうほど、正しく人を見ることができず、自分自身にモヤモヤを抱え、生きづらくなってしまいます。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース