寒暖差が大きい季節の疲労と不調は正しい「入浴」で解消したい
「自律神経にとっては、血流を安定させることが一番大変な仕事です。ですから、入浴で血行を良くすると疲労回復効果があるのです。しかし、43度以上の熱い湯に肩までつかると、体温、心拍、血圧が大きく変動するので、自律神経に大きな負担がかかって逆効果です。自律神経の負荷をなるべく少なくするには、お湯の温度は38~40度が理想です」
また、長時間湯船に入っていると、血圧が大きく変動して自律神経に負荷がかかる。つかるのは、肩までなら38~40度のお湯に5分程度にする。入浴の目的は血行を良くして疲労を回復することで、そのためにはこの時間で十分だという。
「さらに、肩深くお湯につかると心臓に負担がかかるので、心臓位置までの高さの『半身浴』が理想的です。われわれの研究では、全身浴よりも半身浴のほうが疲労の度合いが少ないことが分かっています。半身浴なら、入浴時間は10分程度が望ましいといえます」
しっかり実践して、寒暖差の大きな季節を乗り切りたい。