蒸し暑い夏が到来…糖尿病の「水虫対策」はどうすべきか
「足に感染した白癬菌を放置していると、爪の下に白癬菌が感染して爪白癬になる場合もあります。爪白癬は爪が白く濁ったり、黄色くなったり、分厚くなったりしても、かゆみや痛みを伴わないので、放置されることが多くなります」
糖尿病の人の水虫が怖いのは、自覚しないまま症状が進行していったり、それをキッカケに別の感染症を患うなどして、足の指や足そのものが壊疽して切断するケースもゼロではないこと。そこまでひどくなくても高齢者にとっては爪白癬による爪の肥厚で歩きにくくなり、転倒して大腿骨を骨折し、寝たきりの原因になることもある。
では、どうしたらいいのか?
「まず、現在、水虫だという人は、症状が軽くても皮膚科に行って、きちんと治すことです。水虫の治療は難しく、治療して本人は治したつもりでも水虫が残っていたり、爪白癬になっているのに気づかないケースもあります。水虫は爪白癬を招き、それは体の別の場所(顔、頭部、股間など)や家族に感染したりします。心当たりのある人はまず、治療しましょう」
現在、水虫の症状がない人は、本格的な梅雨に入る前に水虫にならない、家に持ち込まない習慣をつけることだ。