筑波胃腸病院が導入した理由「地域のがん患者さんに希望と喜びを与えたい」

公開日: 更新日:

 なぜ抗がん剤の増感作用が期待できるのか? 理由は2つ考えられる。1つはがん細胞を囲っている細胞膜の透過性が高まり、抗がん剤の取り込み量が増えてがん細胞内の抗がん剤濃度が高まること。もう1つは抗がん剤でダメージを受けたがん細胞の修復を温熱が阻害することだ。

「高齢者や体力が低下している人の中には、併用により抗がん剤の投与量を減らして長期にわたって病態を維持するケースが報告されています。副作用が少ない上、治療負担が軽く通院可能なこの治療法は、高齢化が進む私たち地域の、がん患者さんとその家族の希望と喜びにつながると考えています。当面は当院の患者さんを対象に治療し、将来的には他院からの紹介患者の受け入れも検討したい」 (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇