運動習慣による“天然のコルセット”で施術後は順調に回復
「何もしなくても急に痛みが出ることがある。立ち上がった時や歩行する時にひどく、左のふくらはぎのしびれも出るようになった」(80歳男性)
この方は16年前にも左臀部以下に激しい痛みが生じ、近くの整形外科を受診。脊柱管狭窄症と診断され、その治療に後方固定術を受けられたということです。
この固定術は、椎間板を一部摘出し、切除した椎間板の部分に人工物を充填したり、ケージと呼ばれる金具で椎間の安定性を保ったりした上で、固定したい椎骨の一部である椎弓に、ドリルで穴を開けスクリューを挿入。スクリュー同士をロットで固定し、その上からネジで固定し脊椎骨全体を安定させる方法です。
過去に背部肋骨骨折を経験、さらに緑内障と白内障、前立腺がんも患っており、現在、がん治療としてホルモン治療と放射線治療を受けているとのことでした。
それでも日ごろからプールで歩いたり泳いだりといった運動習慣があり、筋力の維持に余念がない。そんな生活スタイルによって、高齢でさまざまな病気を持っていても、QOL(生活の質)を保っていられるのだと思われます。