がん最新治療 「陽子線」はピンポイントの攻撃力が強み

公開日: 更新日:

 6月から陽子線治療の保険適用の対象が拡大した。該当するがん患者にとっては、高額だった陽子線治療が保険適用で受けられることとなり福音だ。ただ、陽子線治療といってもピンとこないかもしれない。がんが縁遠い病気とは言えない現代、がん治療の選択肢として、その存在はぜひとも知っておくべきだ。中部国際医療センター陽子線がん治療センター施設長を務める不破信和医師に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 放射線治療専門医である不破医師は愛知県がんセンター副院長を経て、2007年、民間初の陽子線治療施設として開設した南東北がん陽子線治療センター長に就任。兵庫県立粒子線医療センター院長(12年)、伊勢赤十字病院放射線治療科部長(15年)を歴任し、21年から現職に就く。

 臨床試験や先進医療として行われていた陽子線治療が一部のがんで保険適用となったのが18年。それより前から陽子線治療に取り組んでいた不破医師は、まさに陽子線治療のスペシャリストと言える。

 ここで読者の中には、「放射線」「陽子線」の言葉に戸惑った人もいるだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース