Amazonファーマシーは国民の薬に対するリテラシーをアップさせる
去る7月23日に行われた「Amazonファーマシー」の記者会見に同席させていただきました。Amazonファーマシーとは、Amazonショッピングアプリ上の自身のアカウントから、登録されている対象薬局で薬剤師によるオンライン服薬指導を受け、購入した処方薬を自宅などに配送、または薬局で受け取れるサービスです。
現在、オンライン服薬指導に対応できる薬局はどんどん増えています。コロナ禍では多くの薬局で実施され、オンライン服薬指導を提供できる土壌はすでに整っているといえるでしょう。あとは活用する一般市民がその便利さを実感することがさらなる浸透に必要ではないかと考えます。
コロナ禍前はZoomなどのWEB会議システムは積極的に使われていませんでした。しかし、コロナ禍では多くの人がWEB会議システムの便利さを実感されたはずです。いまや、どの分野でも欠かすことができないツールとなったのではないでしょうか。同様に、オンライン服薬指導の有用性を実感することにより、その利用も一気に進むのではないかと考えます。
たとえば、中高年の生活習慣病の患者さんや小さいお子さんがおられる方など、忙しくて薬局で待っていられないといった人も薬局から薬を受け取るハードルが低くなり、より治療を受けやすくなる、といったメリットが考えられます。長い時間待ってから急いで薬を受け取っていたのが、指定した時間にオンライン服薬指導で説明を受けると予定を立てられるので、薬剤師の説明をしっかり聞くこともできるわけです。