認知症患者の行方不明対策におすすめのグッズやサービスは?
今年7月、警察庁は昨年1年間に報告された認知症やその疑いがある人の行方不明件数は1万9039人で過去最多を記録し、そのうち502人は遺体で発見されたと公表しました。
認知症の方は、ただ外に出たいからではなく、散歩や買い物、あるいは昔の記憶が蘇り出勤しようとするなど、何かしらの目的があって行動しています。ただ、アルツハイマー型認知症の場合、熟知しているはずの場所であっても初めて訪れた感覚になる「街並失認」が起こりやすい。自分がいる場所がどこなのか分からずパニックになると、不安や焦りから自宅に引き返そうと歩き続け、行方が分からなくなるのです。
早期に見つけるためにも、ご家族は事前に対策を講じる必要があります。
最も有効なのが、GPSです。人工衛星の発する電波を利用し位置を測定するシステムで、関東平野部であれば30メートル以内の誤差で位置情報を特定できます。スマートフォンを使用されている方であれば、事前に家族が本人のスマホにGPS機能付きアプリをインストールしておくと、アプリからいつでも居場所を把握できるのでおすすめです。普段外出する際に必ず身につけるかばんや帽子、靴がある人であれば、小型のGPSを入れたり縫い付けておくといいでしょう。