痛みが消えても進行は続く…「虫歯」を放置すると命に関わる病気につながる危険あり

公開日: 更新日:

 その段階からさらに進行すると、虫歯菌が歯の中の神経まで到達し、何もしていない状態でもズキズキと激しく痛む。

「それでも放置していると、虫歯菌はさらに増殖してそのまま神経を侵し続け、やがて神経が壊死します。急に痛みを感じなくなるのはこの段階です。ただ、虫歯は自然治癒することがないので、痛みがない状態でも進行し続けます。増殖した虫歯菌は歯の根っこの先端に移動していき、歯根部に炎症が生じて膿の袋=歯根嚢胞が作られます。膿は炎症部分で虫歯菌と白血球がせめぎ合ってできた死骸や壊れた組織で、それがたまって袋が大きくなり内圧が高まると再び痛みが現れます」

 また、たまった膿を外部に排出するために瘻管と呼ばれるトンネル状の管が形成され、歯茎に穴が開いて膿が出てきたり、場合によっては顎や頬などに穴が開いてしまうケースもある。そうなると、歯茎を切開して膿を排出させる必要があり、それを歯根の先端の病巣が消失するまで繰り返し行わなければならない。  虫歯の放置が引き起こす深刻なトラブルはほかにもある。

 虫歯菌が歯の深い部分まで進行していくと、最終的には顎の骨に到達する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した