感染症の家庭内感染を防ぐ(3)どのタイミングで受診すればいい?
「普段は健康な人でも症状が2週間以上続くようなら、インフルエンザではなく別の病気であるか、インフルエンザをきっかけに何らかの慢性疾患に移行している可能性があります。例えば、咳が続くようなら咳ぜんそくや肺炎などになっているかもしれません。熱は出ないが咳がいつまでも止まらないという人の中には逆流性食道炎の方もいます。喉が急激に痛くなって呼吸が苦しくなれば急性咽頭蓋炎の可能性がありますし、高熱でふらふらしている、頭が割れるように痛いなどという場合はインフルエンザ脳症など命にかかわる危険な病気かもしれません。いずれの場合もすぐに医療機関を受診することです」
■あらかじめ病状や服用中の薬などをまとめておく
では、病院に行くときはどうすればいいのか?
「できるだけ病院での滞在時間を短くし、速やかに診断してもらう準備をしておくことです。病院では患者が問診表を書き、医師が補足の質問を患者から聞きますが、いまのようにごった返した院内では、正確に記入するのも医師が時間をかけて話を聞くのも難しい。そこで、医師が必要とする情報を予想し、項目ごとに回答した独自メモを作っておいて、手渡すのも手です」