(6)大動脈弁狭窄症は聴診器をあてるとすごい雑音がする

公開日: 更新日:

 心臓の弁は薄く透明でひらひらしています。これが1日に10万回、開いたり閉じたりするのです。生きた細胞が表面にぱらぱらと配置され、それらがメンテナンスしているようです。

 心臓の出口にある大動脈弁と呼ばれる弁では、石のように硬い塊がこびりついてこのひらひらの部分がカチカチになってくることがあります。原因は不明です。開きにくくなって、血液が左心室から全身に押し出されるのを邪魔するようになります。

 この開きにくい状態は「狭くなっている状態」でもあるので「狭窄症」と呼んでいます。とにかく原因は不明なのです。

 こういうと「原因は動脈硬化に決まってるじゃない」と食ってかかるアホな医者がいるかもしれません。でもそれは「センセイ、熱があるんです。今朝測ったら体温が39度もあるんです。原因は何ですか」と、訴える患者に「それは発熱です」と言っているのと同じです。

 動脈硬化も現状を表現しているだけの病名です。病気の話ではよくこういった不毛な病名で楽しむヒマな医者がいます。皆さんも付き合わない方がいいと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…