(6)大動脈弁狭窄症は聴診器をあてるとすごい雑音がする

公開日: 更新日:

 心臓の弁は薄く透明でひらひらしています。これが1日に10万回、開いたり閉じたりするのです。生きた細胞が表面にぱらぱらと配置され、それらがメンテナンスしているようです。

 心臓の出口にある大動脈弁と呼ばれる弁では、石のように硬い塊がこびりついてこのひらひらの部分がカチカチになってくることがあります。原因は不明です。開きにくくなって、血液が左心室から全身に押し出されるのを邪魔するようになります。

 この開きにくい状態は「狭くなっている状態」でもあるので「狭窄症」と呼んでいます。とにかく原因は不明なのです。

 こういうと「原因は動脈硬化に決まってるじゃない」と食ってかかるアホな医者がいるかもしれません。でもそれは「センセイ、熱があるんです。今朝測ったら体温が39度もあるんです。原因は何ですか」と、訴える患者に「それは発熱です」と言っているのと同じです。

 動脈硬化も現状を表現しているだけの病名です。病気の話ではよくこういった不毛な病名で楽しむヒマな医者がいます。皆さんも付き合わない方がいいと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い