【さやいんげん】「脾」の働きを高めて昇提作用をアップさせ脱肛を改善
排便のたびに、肛門が外に出てきてしまう感じがして気持ちが悪い……。痔が悪化すると現れやすい「脱肛」。脱肛とは、肛門粘膜が肛門の外へ脱出した状態で、内痔核(いぼ痔)が進行すると引き起こされやすくなります。
当初は排便時のいきみで内痔核が脱出し、排便が終われば自然に戻ります。ところが、悪化すると指で押さないと戻らなくなったり、歩行時や、咳やくしゃみなどにより腹圧がかかるだけで飛び出すようになる場合もあります。
さらに症状が進行すると、内痔核が出たままになり、皮膚や下着に当たって擦れることで炎症が引き起こされ、痛みや出血を伴うようになってしまいます。
シニアは、下痢や便秘で肛門に負担がかかることで痔になりやすい傾向があります。また、加齢によって肛門部や直腸部の支持組織が弱くなったり、ちぎれたりしやすくなり、その結果、内痔核が飛び出してしまうのです。さらに内痔核を固定してい筋力の低下も、脱肛につながりやすいとされています。
脱肛は粘膜が刺激を受けて分泌液が増えることで、いつもベタベタしたり、便が漏れるなど日常生活においても支障を来します。軽度のうちに外科的治療を行うとともに、食事の面からも対策を講じましょう。