(3)さまざまな種類の食品を取っている人は死亡率が低い
食品摂取の多様性スコアとは、バランスよく食事が取れているかを簡便に評価するためのスコアで、肉類、魚介類、卵類、大豆・大豆製品、牛乳、緑黄色野菜、海藻、芋類、果物類、油脂類の10食品あります。まずは「量よりもさまざまな食品摂取」を目指し、10食品のうち7食品を取るようにしてください。
近年、この多様性のある食品摂取の重要性を裏付ける、興味深い調査結果が発表されています。
それは、国立がん研究センターなどが実施している大規模追跡調査JPHCスタディのうち、食品摂取の多様性と死亡リスクとの関連について調べたものです。食品の種類を多く取っている女性は、少ない女性に比べて全死亡リスクが19%も低下(追跡期間14.9年)。また特定の疾患で見ても、例えば循環器疾患による死亡リスクは34%、またその他の死亡リスクも24%も低下しているというものでした。
ただ一方で、男性に関しては明確な関連性が見られなかったとのことですが、これはおそらく喫煙や飲酒といった、食生活とは別の生活習慣の影響が大きいことが一因ではないかと考察されています。