動物の行動や空の変化 大地震予測する宏観異常現象って?
「血のように赤い月」「一本線の雲」
空と大気の異常といえば、やはり阪神・淡路大震災でもあった。
「大阪市立大学阪神大震災学術調査団」が住民に前兆証言を募集し、1500件を超える証言を特徴ごとにまとめている。それによると、圧倒的に多かったのは「血のように赤い月」「一本線でくっきり境界のある雲が出ていた」といった「空気と大気の異常」の29%。地鳴り・井戸水の減少などの「大地の変化」(11%)、テレビ・ラジオなどの電波障害の「電磁波異常」(9%)が続く。
動物の異常行動も多く目撃され、特に獣類(主にイヌ、ネズミ、ネコ)と鳥類(主にカラス、スズメ)に目立った。
〈1カ月前からネズミが姿を消していた〉〈おとなしい飼いネコ(ロシアンブルー)が1時間前から暴れ奇声を出した〉〈地震前、2日間の早朝、数万羽とも思えるほどのスズメの大群を見た〉といった具合だ。また、ヒトにも異常があり、「眠りが浅く、ひっきりなしに目が覚めた」「1週間くらい前から頭痛が続いた」といった証言がある。
折を見て空を見上げてみたり、自身の体調、ペットの行動にも注目してみたい。