【写真発掘!】小池百合子は31年前、ミニスカにギプス姿で選挙戦に出ていた!
「いったいどこが使える?」
「いや~、厳しいですねえ。40分もしゃべったのに(苦笑)」
この人、大切な選挙戦の第一声で伝えたいポイントを絞って話せないなんて……、大丈夫か? そんな思いが頭をよぎったが、人の心配をしている場合ではない。「使えるところがない」ではすまないのだ。慌ただしく会場を後にし、局内で映像編集の担当者と四苦八苦しながら放送できる部分を探し、昼のニュースに間に合わせた。
そして迎えた投開票日。小池氏は、トップの土井たか子氏(22万972票)に続く2位当選(13万6000票)。小池人気で当選が危ぶまれたベテラン原健三郎氏は「ハラケン危うし!お助け下さい、お救い下さい」との捨て身の呼びかけが功を奏したのか、最下位で当選に滑り込んだ(11万1444票)。日本新党は全国的に躍進し、非自民連立政権が樹立されて自民党は下野。政権交代が実現して55年体制が終わりを告げる歴史的選挙となった。
これを契機に小池氏は華やかな政治キャリアを重ねる。選挙で負けたのは2009年、再び自民党が下野した“政権交代選挙”の小選挙区での1回だけ。その時も比例で復活当選したので落選経験はまだ一度もない。