都知事選候補者56人全員を取材した畠山理仁氏に聞く 「無頼系独立候補」たちの注目政策
独立候補たちの「選挙公報」に注目を
「税金を原則として廃止」と大胆な策を提言するのは大阪在住の新藤伸夫氏(75)。その上で「たばこ税」「酒税」など健康や倫理に関する税は存続・増税し、さらに「ヘアヌード新税」を徴収すると言います。なぜヘアヌードなのかは不明ですが、江東区民の不便さを解消する地下鉄「豊洲~住吉」間の延伸や、妊娠70日目以後18歳未満の子とその保護者に10万円ずつ計20万円の支給など多彩なアイデアの持ち主でもあります。
私が個人的に注目する候補は、AIエンジニアの安野貴博氏(33)と医師の大和行男氏(46)、会社役員の小野寺紘毅氏(79)です。それぞれ順に「自動運転の積極活用」「都立病院の日曜休日診療の開始」「都内学校へのシェルター設置」などの政策を訴え、熱っぽさを感じます。
14年の都知事選で、独立候補が訴えていた「自転車専用道路」が選挙後に実現した例もあります。都知事選は各候補の提案する政策が社会に反映されるビッグチャンス。都民の皆さんにはぜひ、独立候補たちの政策が記載されている「選挙公報」に目を凝らしてほしい。
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