イスラエルを明確に批判した広島県知事。同国大使の表情を被せて大写しにしたNHKの英断よ!
◆土曜(3日)
帝国劇場で今期3回目の『ムーラン・ルージュ!』を子どもたちと。望海風斗・井上芳雄コンビ主演の最終回。自分が日本語詞をつけた「Come What May」が作中でいかに重要な役割を担っているか、観るたびに体感する。逆にいうなら、怖いもの知らずゆえに作詞できたのかも。老朽化で建て替えのため来年2月に休館する帝劇。猪熊弦一郎作の名物ステンドグラスを子どもたちに説明する。今は意味がわからずとも後になって効くことを期待して。それにしても、望海風斗と同じ時代を生きる歓び!
◆月曜(5日)
子どもたちは長期のキャンプに出かけてしまった。久しぶりに夫婦で酒場へ。都知事選投票のためにニューヨークから帰国していたライター佐久間裕美子さん、彼女の仲間たちと合流。痛飲。「さよなら」のかわりに「おやすみ」でもなく「革命~っ」とのたまうお茶目な佐久間さん。愉しき夜でした。
◆火曜(6日)
朝8時、NHK総合の広島平和記念式典中継を観る。松井市長、そしてご当地出身の岸田首相のスピーチに感じた空疎さ。ふたりとは対照的に、(国名さえ出さなかったにせよ)明確にイスラエルを批判した湯崎英彦・広島県知事。そのスピーチに被せてイスラエル大使の表情を大写しにしたNHKの英断よ! もちろん事前にスピーチ内容を入手してこそのカメラワークだろう。
寡聞にして湯崎知事の経歴をよく知らず、ウィキペディアを開く。そこには、高校時代に出かけた女子校の文化祭で、ライバル校の同学年だった吉川晃司に睨まれたことが、微笑ましいエピソードとして記されていた。