40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる
【解消されない夫婦のモヤモヤ】
セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
最近、フリーランスとして働くことに不安を感じるようになりました。
私が仕事をがんばる理由は「レス離婚」を目指しているからです。
しかし、離婚後に一人で生きていくためには、安定した収入が必要。フリーランスでいる限り収入の不安定さは永遠に付きまといますし、社会的な信用の低さから、家を借りるのも難しい現実があります。
【読まれています】夏休みのイライラはセルフプレジャーで解消!母親業こそ「ご自愛」が大事
正社員への道と家事育児の両立の難しさ
そこで正社員として働くべきかと考え、エージェントに登録し、求人を探してみました。
しかし、在宅フリーランスとして自由に働いている私にとって、勤務地や就業時間が大きなハードルです。
チャレンジしたい仕事があっても、通勤に1時間以上かかれば、帰宅は20時を過ぎます。
そこから家事や子ども用事をこなすとなるとかなりハードモード。
平日の習い事の送迎もできなくなり、塾のスケジュール変更も難しいため、自宅近くの塾に変更しなければなりません。
せっかく慣れてきた塾を、親の都合で変更するのは子どもにとってかわいそうな気もします。
とまぁ、このような要因を考慮していると、応募できる求人が非常に限られてしまうのです。
さらに年齢的な制約もあり、面接まで進める求人自体が少ない状況に追い打ちをかけます。
転職のハードルは上がる一方
子育てと仕事を両立させるだけでも大変なのに、そこに収入ややりがいを求めると、さらに転職のハードルが高くなります。
正社員としてバリバリ働きながら子育てをこなしている女性たちには本当に頭が下がります。
子育て中の女性の正社員率は?
総合人材サービスを展開する株式会社ライズ・スクエアが行った調査によると、子育て中の女性375人のうち、最も多い雇用形態は「パート・アルバイト」で45.1%を占めており、「正社員(フルタイム)」はわずか18.9%に留まっています。
多くの女性が非正規雇用を選んでいるのが現状です。
中には自ら望んで非正規を選んだ方もいるでしょうが、本当はやりたい仕事があったのに、子育てを優先せざるを得ず諦めている女性も多いのではないでしょうか。
この数字の背後には、女性が抱える複雑な気持ちが隠れているのだろうと感じます。
女性が抱えるキャリアの選択
女性はやりたい職種や目標があっても、勤務地や勤務時間を考慮しなければならず、キャリアを犠牲にしてしまいがちです。
一方、男性は年収ややりがいを基準に仕事を選ぶ傾向があります。私も夫の転勤で転居し、働きたくてもそれが叶わなかった経験があります。
専業主婦やパートを経てフリーランスになりましたが、「女性は家事育児を優先すべき」という社会的なバイアスに無意識に影響されていたのかもしれません。
娘に伝えたいこと
自分の人生の選択を後悔したくはありませんが、悔やんでしまう日もあります。この経験から、娘には結婚や出産後も仕事を続けるよう強く伝えたい。
そもそも「夫が家事育児に協力的」という言葉に違和感がありませんか? 家事や子どもの世話は当然の責務であり、「手伝う」や「協力する」という言葉が使われるのはおかしいですよね。
また経済的に自立している女性は、離婚しやすい「事実婚」を選ぶのが賢明かもしれません。
結婚や出産というライフイベントは男女の違いを浮き彫りにし、ジレンマを感じさせますよね。いつかこの不均衡が解消されることを願っています。
(豆木メイ/フリーライター)