飼い主を悩ませるかかりつけ医と専門病院の連携の悪さ…転院するときは報告を

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 問題は、その後です。2回目は咳が気になるというので聴診すると、肺に軽度の異常が認められました。そのことを転院先の動物病院と専門病院の先生にそれぞれ伝えるようアドバイスすると、動物病院の先生は血圧の薬を処方することになったものの、飲ませても飲ませなくてもいいというあいまいな評価で、専門病院の先生も同調したといいます。画像に異常がなかったことが、おかしな評価の根拠でした。

 私の判断は「飲ませるべき」。飼い主さんも納得して服薬を続けたところ、症状は改善しています。

 3度目の相談は、専門病院での診察後です。診察時は何ともなかったのに、しばらくして咳がひどく、呼吸が荒くなったそうです。それでも、転院先のかかりつけ医は「異常なし」とのことで、相談に来られました。

 私の診察では、明らかに聴診の異常があり、薬が必要との判断。飼い主さんも、私の診断に納得され、その日の注射と翌日からの1週間分の薬を受け取り、その後は1カ月ごとに当院に通院されています。

■飼い主が改善するのは難しいけれど

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