KALDIで買える「間違いのない白ワイン」。白の王道銘柄はシャルドネ、ソーヴィニオン・ブランだけ?【ワイン国際有資格者の女性アナ厳選】
白ワインの王道といえば、「シャルドネ」か「ソーヴィニオン・ブラン」だけ?
【美酒好きアナ厳選 1000円台“神旨”ワイン】
ここ数年ずっと、仕事を終えて自宅へ帰る途中、名古屋駅構内のKALDIに立ち寄ってワインを物色するのが“日課”となっております。KALDIは短いスパンでワインの品揃えが変わる傾向があり、商品棚を覗く時点からして楽しい♪
今夜はスタンダード白ワイン! と決めて、いつものようにウキウキしながらKALDIへ向かった某日。まぁ白というと、きっと多くの方々は王道の「シャルドネ」か「ソーヴィニオン・ブラン」をイメージすることでしょう。
しかし残念なことに、この日は両銘柄ともに個人的にグッとくるものが店頭になかったんですね…。ですが、ここで引き下がるワケにはいかないのが、ワインオタクの市野瀬。隅から隅までくまなく目で追いかけていると、まさかの1000円台で、ワインラバーたちに愛されている『間違いない品種の1本』に出会えました!
シャルドネと唯一肩を並べる二大高貴白ブドウ品種、リースリングです。ちなみに私の周りのクロウトたちは、好きな品種をリースリングと言いがちです(笑)。
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リースリングの魅力は?
ドイツワインの名声を築いた伝統品種・リースリングの魅力は、なんといっても優雅さ&繊細さ。ええ、私の永遠の憧れです(苦笑)。晩熟なリースリングは、ドイツのような寒冷地域でゆっくり育つことによりそのおいしさが“開花”すると言われていて、その土地のテロワール(気温、日照時間、降雨量などブドウ畑を取り巻く全ての環境要因)の特徴をすこぶる反映するんです。
辛口から甘口、さらには超絶高価な貴腐ワインまで様々なスタイルで、ブドウ畑や生産年の個性を表現する能力を備えている優秀かつ高貴な品種…それが今回の主役です。世界各国広い地域で栽培できるシャルドネと違い、リースリングは場所を選ぶので、他品種に比べてやや栽培しにくく、比較的お値段も高めに販売されているんですよ。
ドイツ最古のワイン生産地・モーゼル生まれの1本
なのにこの価格とは…さすがカルディ様♡
ってことで私が手にとった1本は『Riesling MOSEL(EKW モーゼル リースリング)』1,337円・税込み)です。ドイツ最古のワイン生産地・モーゼルは、ドイツのライン川に流れ込むモーゼル川流域に広がる産地で、香り高く繊細でエレガントな酸味が最大のウリのリースリングが生まれます。
外観は澄んだ輝きのあるレモンイエロー。とにかく華やかで上品で、白い花のような可憐な香り…柑橘系果物や青リンゴ、ハーブやミネラル香も感じられますね。
時間とともにハチミツのニュアンスもふわりと顔をのぞかせてきて、ずっと愛でていたくなるような香りなわけですが、お味も申し分ございません!
リースニングの香りといえば「ペトロール香」
一口目のアタックはとっても軽やか。ドライな甘味で、爽やかでキメ細かい酸味、苦味は穏やかで、まさにエレガントでミネラリーな味わいです。
リースリングに顕著に出るペトロール香(コレワイン界の超専門用語で、分かりやすく言うと、石油のような香り。コレ私大好きなんです!)もしっかりと感じられ、絶妙なバランスで調和する甘味とスッキリとした酸味の一体感が素晴らしい~。
やはりリースリングにしかない深みと繊細さを届けてくれました。
魚介類、ソーセージ、ハム&チーズとの相性グー!
サーモンやホタテのカルパッチョなど魚介料理に合うのはもちろんのこと、ワインのミネラル感と合わせて岩牡蠣も最高!!
香りとの同調でレモンやハーブを使ったお料理にも合いますし、ペアリングの基本である”同郷”効果で、ドイツの食文化であるソーセージや、ハム&チーズの盛り合わせなんかにも、手軽にできるペアリングとしてオススメです。
ちょっとクロウトになった気分で、この1本をぜひお試しを…!
「私の好きな品種はモーゼルのリースリングよ♡」
この一言で、「おっ、この人だいぶワイン分かってるな…」と思われるコト間違いなしです!笑
(市野瀬瞳/フリーアナウンサー)