著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

タカタ<下>中興の祖が決断したエアバッグ進出が裏目に

公開日: 更新日:
私財を提供しないのか(高田重久社長)/(C)日刊ゲンダイ

 タカタは1933(昭和8)年、滋賀県彦根市で高田武三が、高田工場として織物業を始めた。戦時中はパラシュートのひものメーカーだった。

 転機は、戦後の52年に訪れる。渡米した武三は米空軍基地で軍用車に取り付けられたシートベルトを初めて目にした。米空軍では、戦死するパイロット…

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