C-United(珈琲館・ベローチェ) 友成勇樹社長(1)22歳で2000万円の借金を抱える
当時は爆発的なチューハイブームで居酒屋チェーンの全盛時代。飲食店を開業すれば、誰でも成功する雰囲気があった。友成は「ブラッスリー」(フランス風居酒屋の意味)業態の店をオープンさせた。昼はカフェでハンバーグなどのランチメニューなど軽食を提供。夜はウイスキーがメインの洋風酒場である。
「開店費用2000万円は私が信用金庫から借りました。バブルに突入する前のことで銀行も融資に積極的でした。店は日中は私が運営、夜は母が私の友人の学生アルバイトを使って運営しました。私も夜、大学の授業が終わると顔を出しました」
ところが、儲からなかった。経営が好転しなかった最大の理由は、マーケットリサーチを全くせず、街のニーズに合わない店づくりをしてしまったからだ。ふりの客の来店はほぼなく、わずかな常連客のみでの商売になってしまった。
友成は商圏のリサーチをしなかったことを後悔したが後の祭りだった。
「店は2年間、大学4年の時まで続けましたが、先の見通しが立たず閉めました。結果的に22歳で2000万円の借金を抱えることになりました」