日本株4万円到達の「立役者」…米エヌビディアが半導体売上で世界トップになるまで
2月22日、株式市場は歴史的な一日となった。日経平均はバブル期の1989年12月につけた3万8915円を34年ぶりに塗り替え、株高は継続。3月に入ると一気に4万円に到達した。兜町は「ステージが変わった」と騒いだ。
史上最高値更新の立役者は半導体大手の米エヌビディア。同21日に発表した2024年1月期(通期)決算がとてつもない好業績で、日本の半導体関連株はツレ高となり、市場全体を引っ張った。
「エヌビディアは米国市場だけでなく、日本株の行方を左右する大きな存在となっている」(市場関係者)
米国株も史上最高値の水準を維持している。市場を牽引するのは「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる企業群。アップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ(フェイスブック)、テスラ、そしてエヌビディアの7社で、映画「荒野の七人(ザ・マグニフィセント・セブン)」に由来した呼び名だ。
マグニフィセントは「素晴らしい」「壮大な」との意味がある。
この7社だけで2月には時価総額が13兆ドル(約1923兆円)に迫った。東証プライム(約1650社)の時価総額は約940兆円なので、マグニフィセント・セブンだけで2倍だ。