DeNA久保康友が感謝する古巣・阪神ファンのきついヤジ
■ヤジ、怒声
――阪神には似たような雰囲気がありましたか?
「若い選手とか見ていると、ファンやコーチに対して、そういう姿を見せるというのは多少はあったですね。それをする必要は全くないのに。それをして野球がうまくなればしますけど(笑い)。失敗しても怒られないやり方を覚えるよりも、技術を上げることが大事。きつく言われても、それを消化できないと。中には本当のアドバイスもあるし、角度を変えて見るというね。そもそも、メンタルが強いとか弱いとか、よくわからないですもんね。どういうのが弱くて、どういうのが強いのか」
――結果を出すと「強い」といわれる。
「たとえ気が弱くても、数字を残す人間は、弱いと言われない。気にする必要はないんです」
――不満はあくまで起用についてで、球団に対しての不満はなかった?
「そこは全くないですね。施設はいい、給料はいい、人気はある。環境面では文句のつけようがない。阪神でプレーしてひとつ気づいたことは、ヤジられないで応援される選手は、レギュラーとしてまだまだ認められていないということ。ヤジられる選手は数字を残して当たり前とファンが思っている。新井(貴浩)さんもそうだし、井川(慶)さんもそう言われていたみたいですし。ヤジはありがたいと思わないといけないなと」