「未完の大砲」DeNA筒香嘉智 5年目でついに“尻に火”
■中畑監督も期待大
ただ、レギュラーを確約されているわけではない。馬場総合兼内野守備走塁コーチは言う。
「『ドラ1』で入ったといっても、競争していかないといけない立場。本人も左翼のポジションを与えられたとは思っていないだろうけど、外野手は多村や金城ら人数は多い。奪い取らないといけない。今年1年、最後のつもりでガムシャラにやってほしい」
本人も危機感はあるのか、紅白戦を含む実戦8試合で25打数13安打と好調キープ。20日の特打では、中畑監督から身ぶり手ぶりで直接指導を受けた。これまで辛口コメントが多かった指揮官も筒香をこう評した。
「やっと入団1年目の雰囲気に戻ってきた。中軸を任せたいと思っているし、期待は大きい。今までプレッシャーに押されていたが、今年は押し返さないと死活問題。ダメなら野球人生が終わりというくらいの年。彼とは一心同体。アイツがダメならオレもダメというくらいの気持ちだよ」
筒香は「今年に懸ける気持ちは強い。自分からレギュラーを奪いたい。負けないようにしたい」と、少ない言葉に決意をにじませた。筒香を大成させたい球団の意向もあるものの、すべては今年の結果次第。「5年目の正直」となるか。