楽天・松井裕 5回無失点でも懸念される「見えない欠点」
圧巻の投球だった。楽天の松井裕樹(18=桐光学園)が5日のロッテとのオープン戦に先発。5回を4安打無失点6奪三振と、2月23日の巨人戦に続いて得点を許さなかった。
「練習通りに投げることに集中した。ゼロという結果が欲しかった」
と試合後に話した松井。本来の予定では2回目の登板は週末の中日戦だったが、首脳陣が「前回登板から間隔が空きすぎる」と判断。前日4日に、急きょ先発が決まった。ということは、すでに星野監督も開幕ローテとして計算しているのは間違いなさそうだ。
そんな松井が早く経験しなければいけないのが、これでもかと弱点を攻められることだ。投球に比べて、牽制、クイック、フィールディングはアマチュアレベル。この日はセットポジションからの投球でボークを取られた。
田中将大(現ヤンキース)も1年目の07年は被盗塁28。両リーグ通じてワーストだった。それでも野村監督(当時)は一軍で投げさせながら修正。翌春キャンプでクイックを習得させると、08年の被盗塁は7に激減した。