巨人・原監督もベタ褒め 眠っていた「天才」長野の復活劇
「記者の人に心配されてるようじゃ、オレも終わりっスね…」
首脳陣やチームメートから「天才」と言われてきた。そんな男が強い危機感を抱いていた。最近は持ち前の明るさも消え、暗い表情が目立っていた。
原監督は「長野の打撃が改善された? ヘヘヘ。そういう声を追い風にして欲しいよね」と言った。長野は「打てない中でも使ってもらっているんで」と感謝の言葉を口にしたものの、内心、忸怩(じくじ)たる思いもあったに違いない。そんなモヤモヤもこの一打で少しは晴らせたかもしれない。
眠っていた「天才」が目を覚まし、7連勝とした巨人のセ・リーグひとり旅が始まった。