順調に回復 レジェンド葛西にスーツ規格変更の「追い風」
フィンランド合宿から練習再開
「(ケガが)完治してから飛びます。9割方、良くはなっていますけど」
ソチ五輪ジャンプ男子で銀と銅メダルを獲得した葛西紀明(42、土屋ホーム)が17日、都内で開かれた所属先の新商品発表会に出席。2月に痛めた右ひざに関してこう言い、今月下旬からのフィンランド合宿で練習を始めることを明らかにした。
5月の宮古島合宿では体の衰えを感じなかったそうで、このまま順調に回復すれば7月の大会から実戦復帰する見込みらしい。
国際スキー連盟は14―15年シーズンから、ジャンプで使用するスーツの規格を変更する方針を明らかにしている。
現行では寸法を体の大きさから2センチ以内と定めているものの、男子は3センチ、女子は4センチ以内に変更。生地の厚みも現行の4~5ミリから4~6ミリに変わる。
これまでの密着度の高いスーツで着地の際に負傷するケースが増えたため、飛ぶスピードを抑えるなどケガの防止が主な目的だ。抵抗が大きくなるわけだから結果として飛距離も落ちるかもしれないが、条件はほかの選手も一緒。すでに「レジェンド」と呼ばれ、ケガの多い葛西にとっては朗報だろう。