部員ボコボコにして逮捕 名門野球部監督の“輝かしい球歴”
高校野球たけなわの折も折、名門野球部の監督が31日、逮捕された。
捕まったのは、愛知県にある私立豊田大谷高校の川上貴史容疑者(33)。部員を殴り、重傷を負わせた容疑である。愛知県警豊田署によると、川上容疑者は昨年7月19日、グラウンドでの練習中に、当時1年生だった男子部員が疲れて座り込んだことを注意した際、頭と頬を殴った上、脇腹や脚を蹴り、肋骨を折るケガを負わせたという。
高校野球部の“愛のむち”はよく問題になるが、逮捕されるのは珍しい。部員が警察に相談したのだ。
■氷山の一角
川上容疑者は同校のOBで、98年の夏の甲子園に出場、4強に進出し、好打者の一塁手としてならした。
一方で、2012年秋の監督就任後の成績は振るわず、今年も県大会4回戦で敗退した。ふがいない部員にブチ切れたのだろうが、高校野球での暴力の実態はこうだ。
「高校野球部の不祥事による対外試合禁止や謹慎処分は、年間で200件弱です。注意などの軽い処分まで含めると、同1000件にも上ります。そのうち、監督やスタッフによる暴力は同100件を超えてきます」(日本高校野球連盟担当者)