チームはプレーオフ微妙も…マー君が復帰へ急加速の理由
■キャプテンに有終の美を
とはいえ、ヤンキースは2日(日本時間3日)現在、ア・リーグ東地区首位のオリオールズと5ゲーム差の3位。いまから2カ月後、チームがプレーオフに出られる保証はどこにもない。仮にプレーオフ進出が絶望的であれば、田中が復帰する意味もなくなるのではないか。来季に備えてじっくりとリハビリに努めるのがチームや本人のためじゃないのか。
「いや、今年に限っては、そうじゃない。月末時点で首位とどれだけゲーム差が離れていようが、ヤンキースは最後まであきらめない。その方針はフロントから現場に至るまで確認されています」とさる米国人記者がこう続ける。
「キャプテンであるジーター(40)の引退ですよ。ジーターの現役最終年とあって、プレーオフ進出は絶対条件。たとえ可能性が消えたとしても、最後までキャプテンを中心にベストを尽くすというのは球団の総意でもあるのです。だから今年に限って消化試合という言葉はヤンキースにはない。フロントは引き続き補強を続けるし、ナインはどんな状況になってもプレーオフ進出をあきらめません」