デスパイネも離脱…キューバ人助っ人が抱える“致命的問題”
キューバ政府から日本に派遣される公認助っ人は、国内リーグ(主に12月から翌年4月まで)を戦ったうえで来日する。十分な休養をせずに、日本でのプレーを強いられているのが現状だ。
加えて、日本の球場はキューバにはほとんどない人工芝のグラウンドが主流。人工芝は、天然芝や土のグラウンドでのプレーに比べ、特に足腰への負担が増大する。元ヤンキースの松井秀喜がヒザを故障して以降、日本球界復帰が取りざたされるたびに「人工芝の日本でプレーするのは無理」と言っていたほどだ。
実際、デスパイネは8月に入ってからチーム関係者に、「食事や気候などは対応できる。けど、人工芝だけは……。体がつらい」と漏らしていたという。
国内リーグとの兼ね合い、人工芝の問題は来季以降も変わらない。いくら実力があるキューバ人選手が来日しても不振、故障に悩まされる可能性は大ということだ。
キューバ政府が選手派遣を解禁して以降、日本の球団は競い合うようにして選手獲得に乗り出しているが、ただでさえ何かと神経を使わなければいけないキューバ人助っ人に、それでもまだありがたがって群がるのか。