最下位ヤクルトに完敗…巨人敗因は原監督の「続投決定」か?
5日、巨人の白石オーナーが「このままの調子を持続できれば優勝も夢ではない。来年も当然、続投となる」と原監督の来季続投を明言した。来季が2年契約の2年目で、続投は既定路線。スポーツ紙が「原、続投決定!」と騒ぐほどのものではないのだが、少なくとも指揮官が野球に集中できる環境が整った途端、巨人がヒドイ試合をやった。
最下位ヤクルトを相手に、先発の内海が10安打4失点で六回途中KO。攻撃陣は、今季初先発で防御率9.00の七條にわずか1得点と抑え込まれて、プロ初完投勝利を献上するお粗末さである。
前日4日に優勝を争うライバルの広島に3タテを食らわして、マジック22が点灯したばかり。勢いが加速するはずの試合でしかし、投打にまるで元気がなかった。内海はスコアリングポジションに毎回ランナーを背負うピッチング。散発の5安打に抑えられた打線は狙い球がはっきりせずに淡々と凡打を重ねた。七條の球数は9回で111球。いかに巨人打線に粘りも工夫もなかったか、ということだ。
白石オーナーは「好不調を乗り越えて勝利につなげてきた。選手の見極め、起用、原采配が当たっている。選手をうまく活用してくれている」と原監督の手腕を絶賛していたが、球界内では必ずしもそう受け止められてはいない。