日本プロ野球が変わる? 新監督4人中3人が二軍指導経験
二軍で指導者経験があれば、選手個々の特徴も把握している。それが一軍で指揮を執る上でメリットになるのは言うまでもない。近年では西武の渡辺監督(現SD)が08年に日本一になり、ヤクルトの小川監督も11年に前年の4位から2位に浮上させた。プロ野球はあくまで選手が主役。監督ばかりがチヤホヤされる日本球界の現状はいびつなのだ。
スポーツライターの工藤健策氏は「球団フロントの責任も問うべきです」と言う。
「例えば巨人などは自軍のスター選手を順繰りに監督に据えている。ファンもそれを望んでいるので、結果が出なくてもフロントやオーナーが責任を問われることがない。そもそも、ほとんどが野球素人の彼らに、監督としての良しあしがわかるとも思えません。プロ野球は日本国民に広く親しまれている大衆的なスポーツ。たとえオーナーといえど、監督の人選に失敗したなら責任を取るべきです」
長い下積みを経て、就任した新監督たちの手腕に期待だ。