創設80周年の阪神 江夏豊臨時コーチの“副作用”を懸念の声
OB絡みでいえば、江夏豊氏(66)をキャンプの臨時投手コーチとして招聘することにも懸念の声がある。
シーズン401奪三振、「江夏の21球」と称された79年日本シリーズでの投球など数々の伝説を打ち立てた同氏は、愛着のある阪神に言いたいことは山ほどあるはず。若手、中堅に限らず主力にも経験で得たものを伝授するつもりで、すでに守護神の呉昇桓にも、スライダーについての話をするといわれている。
「野球理論や精神論など過去の経験が選手の飛躍のきっかけになればいいが、副作用が出る可能性もある」
とは、さる球界OB。
「阪神は昨秋、広島OBの大野豊氏も臨時コーチに呼んでいる。選手はいろんな人にいろんなことを言われて困惑しないか心配です。大物の江夏氏に指導、アドバイスを受ければ選手も聞かざるを得ない。自分には合わないと思っても、反論なんてできる選手はいない。招聘に動いた中村GM、そして首脳陣はこれまで“一匹狼”でやってきた江夏氏ときちんと横の連携を取ることができるのだろうか」
今年の阪神はキャンプからゴタゴタしそうだ。