バラエティー番組で謝罪 白鵬を増長させた相撲協会の“腐敗”
審判部を子供以下と批判したのだから、横綱であっても次の場所は謹慎させるぐらいの厳しい処分を下すべきではないのか。協会は過去にも朝青龍の不始末は師匠の高砂親方に丸投げ。野球賭博、八百長と不祥事が相次いだときは、一部の力士をスケープゴートにして収拾を図った。顧問による裏金授受問題も「カネは返したから」といって真相は追及しない。臭いものにはフタをし、うやむやのうちにやり過ごそうという協会は今も腐っていると言えよう。
スポーツジャーナリストの工藤健策氏が言う。
「白鵬の発言は『今の相撲協会を支えているのは自分たちモンゴル人横綱3人なのに、なぜ協会は敬意を払ってくれないのか』という不満も根底にあるのでしょう。協会はそうした声もきちんと吸い上げた上で運営すべき。ただ、八百長問題のときもそうでしたが、自分たちも散々やましいことをしてきたから弱腰の対応になってしまうのではないか。自分たちで善悪の判断すら出来ないのであれば、力士だけの運営などやめてプロの経営者を招くべきです」
相撲協会が変わらない限り、同じような問題はまた起きるだろう。