ヤクルト成瀬が語る「自分がロッテを出た本当の理由」
■「ヤクルトは若い選手が固まる傾向」
――新天地に移籍する上で不安はなかったですか?
「正直、ゼロから人間関係を築かないといけない、環境が変わるという不安はありました。でも、自分のことを必要としてくれるということが大事なんだと」
――「コミュニケーションが課題」と言っていましたが、徐々に慣れましたか?
「まだまだですね(苦笑い)。ただ、徐々には話すようになりました。ヤクルトに来て新鮮というか、若い子が僕の話に真剣に耳を傾けようとしているのが凄くうれしくて。だからこそ自分はしっかり伝える時は伝えないといけないなと。良いも悪いも含めて。外から来た人間なので、まだ言っていいのかわからないことがあるんですが、耳を傾けてくれるからこそ、自分もしっかり結果を出さないといけない」
――具体的にアドバイスしたことは?
「若い投手には<練習はガツガツやり過ぎても疲れちゃうし、そういう抜くタイミングをつくることも必要だよ>ということは言いました。あとは4日に、投手、ブルペン捕手ら裏方さんが参加した投手会の食事会があったんですが、個々のテーブルで選手同士、固まる傾向があったんです。裏方さんとは、その時しか話せないこともあると思うんです。自分の球はどうですかとかでもいい。若い投手には<ブルペンの時に受けてもらってるんだから、感謝の気持ちがなかったら駄目だし、やっぱり捕手がいないと投げられないわけだから、仕事で終わらせるんじゃなくて、こういう時に一緒に話すことも大事じゃないかな>と。ロッテの時は、自分から裏方さんのところに行って会話をするという雰囲気がありましたからね」