野球・ソフトも鉄板にあらず 東京五輪追加種目は“五里霧中”
20年東京五輪の追加種目の選定は一筋縄ではいきそうにない。
27日、東京五輪組織委員会は種目追加検討会議を行い、候補となるのは国際オリンピック委員会(IOC)の承認を受けた国際団体(IF)の競技とすることなどを確認した。今後は6月7日のIOC理事会(スイス・ローザンヌ)で決定する評価基準に沿って7月にもヒアリングなどを行い、9月までに候補種目の選定に入る。
具体的な選定方法は決まっていないが、組織委は追加種目の検討にあたって「公正さ」「透明性」を掲げている。IOCが定めた評価基準を満たした競技が多ければ、絞り込みは困難を極めることが予想される。
昨年12月にIOCが発表した五輪改革「アジェンダ2020」では、「開催都市に種目の提案権を与える」としている。しかし、最終的にはIOCの「さじ加減」がモノをいうかもしれない。
追加種目をめぐっては「野球・ソフトボール」「空手」の2種目の採用が有力視されている。日本での普及度、既存施設を利用できることなどが利点とされているが、世界的にはどちらもマイナー競技に過ぎない。中でも野球は大リーグ機構(MLB)が五輪に非協力的な姿勢を崩さないため、実施に難色を示すIOC委員は少なくないといわれる。