パッキャオ大打撃 6億円集団訴訟に加え認証団体が処分も
ボクシング世界ウエルター級王座統一戦でメイウェザー(38=米国)に敗れたパッキャオ(36=フィリピン)が6日、ロスで右肩の手術を受けた。断裂した右肩腱を修復する関節鏡視下手術で、復帰までに9カ月から1年かかる。担当医は完治して復帰できると話しているという。
パッキャオは右肩を約2週間前に痛めたが、それをネバダ州のボクシング認証団体に知らせなかったことで大問題になっている。試合前に痛み止めの注射を打つことは認められず、第4ラウンドで悪化。認証団体はパッキャオがケガを公表しなかったと処分も検討中だ。
おまけにパッキャオはネバダ州の住民から500万ドル(約6億円)以上の損害賠償請求訴訟を起こされた。ケガを知らずに高額な入場料を購入したり、有料放送を視聴したり、パッキャオ勝利に賭けたりで損害を被ったというのだ。バクチの賭け金はネバダ州だけで約72億円に達したともいわれる。
約120億円のファイトマネーを手にしたパッキャオ自身のダメージはともかく、パッキャオで熱くなった人たちの怒りは当分、治まりそうもない。