政治家転身を封印 フェンシング太田に東京でも金の可能性
「頂点を狙える位置にいられるならやるべきだと思う」――。
フェンシング世界選手権(ロシア・モスクワ)の男子フルーレで日本人初の金メダルを獲得した太田雄貴(29)が凱旋帰国。都内で行った会見で自ら招致活動に携わった20年東京五輪への出場に意欲を見せた。
16日の世界選手権決勝後には「今はリオで一区切りだと思っている」と明言。本人も周囲も色気をもっている政治家転身へ本腰を入れると見られたが、とりあえずそれを封印し、「ロンドン(五輪)の時もそう(引退と)思っていたけど、リオが終わって『やめろ』と言われるのはつらいので含みを残しておく」という。
フルーレ団体で銀メダル獲得に貢献したロンドン五輪後に、一度は引退。東京五輪招致に尽力した。その間、関係者との会食や宴席などが重なり、13年10月の東京国体で現役復帰を決意した際にはベストの69キロから10キロ近くも体重が増えたという。
しかし、リオ五輪出場を目指すため、多くのトップアスリートを指導する牧野講平トレーナーの下で肉体改造に取り組んだ。