“死のロード”も好調阪神 和田監督の頭の中は「貯金10」のみ
首位阪神は同点の八回、狩野の勝ち越し弾に今成の2点適時打で3点を奪い中日に3連勝。DeNA戦からの5連勝で2位ヤクルトとのゲーム差は2.5に広がった。
甲子園を高校球児に明け渡してから7勝2敗と好調の阪神。和田監督の頭にあるのは、ある数字だけらしい。
阪神は14日からヤクルト、巨人、DeNA、広島と戦って、28日から甲子園に戻ってヤクルトを迎え撃つ。その時点で2位との差がどうであろうと、和田監督は貯金を2ケタに乗せておきたい。貯金2ケタでホームに戻れば目先の勝利にこだわらず、腰を据えた戦いができる。山場となる9月は余力を残している方が絶対有利だからだ。貯金にこだわるのは岡田元監督の考えとも一致する。
計算の上では甲子園に戻る前の4カードで貯金をたったの3つ増やすだけで「大台」に乗るわけだが、そう簡単にいかないのが今年のセ・リーグだ。雨天中止がなければ、甲子園に帰った時の残り試合は27。その時貯金が2ケタになっていれば、いよいよ阪神ファンも本気になる。