貧打よりむしろ深刻…若手先発候補育たぬ巨人投手陣の惨状
この日のヤクルト戦に先発した大卒5年目の小山(26)は初回に押し出し四球で1点を失うと、二回は先頭の8番・中村に被弾。その後も2四球でピンチを招き、この回の途中でマウンドを降ろされた。2番手の田原(25)も2失点。3番手の宮国(23)、4番手の土田(25)は失点こそしなかったが、こちらもピリッとしなかった。
藤川球児は5月末に大リーグ・レンジャーズを自由契約になり、独立リーグに入団。リリーフではなく先発として再起を図っている。近い関係者によれば、「目標はNPBへの復帰。古巣阪神へのこだわりはまったくなく、12球団どこの話も聞く用意がある。ソフトバンクに入った松坂とは違い、金銭的な評価にも一切こだわりはない」という。直近の高知での登板は21日で6回を投げて5安打1失点、9個の三振を奪った。年齢と米球界での“ブランク”を考えれば、フロントが興味を持つとは思えないが、巨人が投手陣に深刻な問題と不安を抱えているのは間違いない。
試合は2-5でヤクルトに敗戦。原監督は、三塁コーチを勝呂内野守備走塁コーチから川相ヘッドコーチに配置転換する荒療治に打って出たがこれも実らず、「最善策です」と言葉少なに引き揚げた。