競泳萩野のリオ五輪金に暗雲…瀬戸躍進の焦りから故障再発
■リハビリでオーバーワーク
代表合宿などで切磋琢磨してきたライバルの活躍に、萩野が刺激を受けないはずがない。「自分が出場できない悔しさから中継は見ませんでしたが、結果と記録はチェックしていました。(瀬戸の金メダル獲得で)リハビリはいつも以上に強めにやっていました」と、オーバーワークだったことを明かした。
インカレ出場が決まっていたこともあり、日を追うごとに泳ぎ込み量は増え、1日のリハビリメニューとして設定された距離を大幅に上回り、最長で7000メートルに達することも珍しくなかった。復帰を焦って患部に負担がかかり、再発する悪循環に陥っているのだ。
今後、W杯シリーズや来年2月の豪州遠征など国際大会が控える。右肘の完治が遅れれば、欠場を余儀なくされ、リオ五輪最終選考を兼ねた来年4月の日本選手権は、ぶっつけ本番を強いられる可能性もある。
レース感覚が狂った競泳のエースはメダル取りどころか、リオ五輪出場も危うくなってきた。