高橋昂也擁する花咲徳栄監督が明かした「選手獲得」の実際
4日目(23日)に秀岳館(熊本)と対戦する花咲徳栄(埼玉)。大会屈指の左腕、高橋昂也(3年)を抱えるなど、戦力は充実している。激戦区埼玉の強豪高校だけに、チーム内には大阪、北海道を含む県外出身者が18人中9人。岩井隆監督(46)に選手集めについて聞いた。
――地元出身の高橋は中学時代から名の知れた投手だったのですか。
「そんなに注目されていたわけじゃない。彼の出身の久喜リトルシニアは設立して8年の若いチームですからね。中学時代はほとんど勝ってなかったはずです」
――当時はどんな投手だったのですか。
「球速はあるけどストライクが入らない、典型的な『勝てない投手』でした。良くなってきたのは去年の春くらいからですよ」
――県内外の強豪校と争奪戦になるほどの選手ではなかったと。
「なっていませんね。久喜リトルが本拠地にしている久喜市は、我々の学校のある加須市の隣。地元の子ですので、高橋以外にも数人、久喜リトル出身者がいます」