飛ばすコツは下半身のジャンプアップと頭を後ろに残す
世界ランク3位のレキシー・トンプソン(米)が先週の日本公式戦を通算13アンダーで優勝。前年大会のチョン・インジ(韓国)に続き、国内メジャーを初来日、初出場で制した。
この大会、ドライビングディスタンスも計測したが、ダントツに飛んでいたのもトンプソン。4日間の平均飛距離は278・8ヤードで、ランク2位の渡邉彩香に13ヤードも差をつけて堂々1位に輝いた。初日の9番パー5ではただ一人、300ヤード超えを記録している。
では、なぜトンプソンは男子プロと互角の飛距離を出せるのか?
特徴的なのは、パワーの出し方が卓越していることだ。自分のパワーをほぼ100%使い切ってボールをヒットしているが、具体的に言うと、インパクトゾーンでジャンプアップ(つま先立ち)している。これにより下半身のパワーが最大限使える。タイガー・ウッズやバッバ・ワトソンもそうだが、ロングヒッターと呼ばれる人の多くは、インパクトゾーンで下半身を下から上に突き上げるように使っている。
もうひとつは、体とクラブの入れ替えが非常にうまい。インパクトからフォローにかけては頭が後方に動き、その反動でクラブをフォロー方向に振り抜いている。