不甲斐ない若手に喝! 48歳“オヤジプロ”谷口徹が3位タイ
【日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ】
コース設定がタフになれば、バーディー合戦ではなく、いかにボギーをたたかないか、というしぶといプレースタイルが求められる。パーセーブの戦いなら飛ばしよりも、フェアウエーキープが大前提になる。
だから今週は、ドライバーを振り回す若手だけでなく、ベテランにもチャンスが巡ってくるというわけだ。
日本勢最高の2打差3位タイにつけたのが48歳の谷口徹だ。ツアー通算19勝を誇り、02年、07年と2度の賞金王に輝いている。ここ4年間は優勝から遠ざかっているとはいえ、ゲーム展開を予想しながらの試合運びはよく知っている。
「48歳に(優勝を)頼られてもね。僕はエンジョイしながらやっている感じ。そこまでガツガツしていない。楽しんでやっています」(谷口)
未勝利の若手プロならチャンス到来に目をギラギラさせるところだが、谷口はいたって冷静だ。上位につけた韓国勢が48歳オヤジプロに負けられないと煽られたら、俄然勝負の行方はおもしろくなる。
決勝ラウンド2日間を見据えて、「僕が上に来るんじゃなくて下の若い選手に来て欲しいんですけどね」と、暗に若手にプレッシャーをかけているところも抜かりない。
だらしない日本人プロに活を入れるためにも、こうなったら谷口が踏ん張るしかないだろう。