初戦は危なげなし 女子バド奥原“メダルへの敵”は膝の古傷
金メダル候補が危なげなくストレート勝ちした。
リオ五輪バドミントン女子シングルス1次リーグJ組の奥原希望(21)はチャン(24=ベトナム)を2-0で下して白星スタート。世界ランク6位の奥原は同42位の格下相手に序盤から圧倒。最後までリードを保つ余裕の試合運びを見せた。
奥原は初の五輪にも「もっと緊張やプレッシャーを感じると思ったが、特別な感じはせず、いつも通りにできた」と笑顔。1次リーグ突破は確実な状況だけに「これからどんどん相手のレベルが上がるので、自分も徐々に上げたい」と決勝トーナメントに向けて気を引き締めた。
昨年12月に日本人で初めてスーパーシリーズ・ファイナルを制覇。今年3月には世界のトップ選手が参加する伝統の「全英オープン(OP)」でも日本人初優勝を果たし、世界ランクを自己最高の3位に上げた。今大会ではスペイン、中国勢とともに優勝候補のひとりに位置付けられているとはいえ、先行きは不透明だ。
全英OP以降、12年に手術した右膝の状態が悪化。4月以降に出場した大会ではマレーシアOP、シンガポールOPと2戦連続で2回戦敗退。4月のアジア選手権で8強入りしたのが最高だ。世界ランキングを上げ、リオ五輪で有利な組み合わせに入るため海外ツアーに参戦したが、6位に転落した。