CSとHR王へバトル…筒香と山田は“満身創痍”とコーチ証言
■見たいお客さんがいるなら…
一方の山田も、体調は決して万全ではない。11日の阪神戦で岩貞から背中に死球を受けた。患部は赤く腫れ上がっているそうで、チーム内では「ボール1個分ズレて当たっていたら、肋骨が折れていたかもしれない」という声もある。
今季は史上初となる2年連続での3割、30本、30盗塁の「トリプルスリー」達成が確実だが、前半戦は腰痛、右太もも裏痛を抱えながらプレー。7月30日の巨人戦では背中に死球を受けた際に、肋骨骨挫傷のケガを負った。それでも本人はこの日も「体は大丈夫です」と話し、試合に出続けている。ヤクルトの宮出打撃コーチが言う。
「自分の状態に関係なく、グラウンドに立ち続けようという意思が伝わってくる。山田を見たいというお客さんはたくさんいるし、チームも山田が打つことで勝利に導く可能性が高くなる。そういう部分も理解していると思う。本塁打王については、本人は口にはしていないが、ここまできたら取りたい気持ちはあると思う」
軍配はどっちに上がるか。