首位SBに肉薄 ハムの好調打線は大谷ひとりの献身にあらず
投手と野手の二刀流が約2カ月間、野手に専念して打ちまくった影響は大きいに違いない。
19日のロッテ戦に勝って3連勝、この日引き分けた首位・ソフトバンクをゲーム差なしで追う日本ハムの攻撃力のことだ。
19日現在、チーム打率.267、チーム総得点596は、いずれもリーグトップ。中でも打率は昨季の.258を1分近く上回っている。
昨年は野手として70試合しか出場しなかった大谷翔平(22)が、今季はすでに97試合に出場して.318、22本塁打、65打点。長期間にわたって野手に専念したのはマメの影響より、得点力不足を解消するため、大谷抜きの打線では点が取れないという栗山監督の判断が働いたからだといわれている。
この日も初回に先制の犠邪飛を放つなど、野手としての貢献度は計り知れないが、しかし、得点力アップは大谷ひとりのおかげなのか。
「来日1年目の昨年、34本塁打だったレアードが、すでに37本塁打。打率も.231から.266にアップしている。好不調の波が大きい4番の中田に代わって、大谷とともに今年の打線を牽引しています。2人の活躍はもちろん見逃せませんけど、新任の金子打撃コーチの存在も大きいと聞いています」と、さる日本ハムOBがこう続ける。