マギーを二塁に…由伸巨人“守備軽視”で長嶋時代に先祖返り
二塁の経験は一応ある。ブルワーズ時代の09年に22試合出場。とはいえ、もう8年も前の話だ。この日の練習は無難にこなしたものの、今や体重100キロを超える巨漢である。広島・菊池のような広い守備範囲などは望むべくもない。
■大補強とディフェンス軽視
高橋氏が続ける。
「そもそも、由伸監督はそんなものは求めていないのではないか。期待の岡本を外野へコンバートして『打てば守備位置は後から考える』と話しているほど。打撃偏重なのがよく分かります。ここ数年、貧打貧打と言われ、どうしても打ちたい気持ちは分かりますが、まるで長嶋監督時代に逆戻りしてしまったかのよう。毎年のように大補強を繰り返し、清原が在籍した頃は4番打者ばかりをかき集め、守備を軽視していた時代が確かにあった。しかし、本塁打で1点を取るのと、守備のミスで1点を失うのは同じこと。投手を中心とした守りの野球を実践することが優勝への近道というのは近代野球の基本。今さらイケイケドンドンのミスター野球に回帰する気なら、残念ながら時代と逆行していると言わざるを得ません」